Amber Shadai

アンバーシャダイ
鹿毛 牡 1977年3月10日生 
父 ノーザンテースト 母 クリアアンバー 母父 Ambiopoise
競走成績 34戦11勝
1981年 目黒記念・秋 1着
1981年 有馬記念 1着
1982年 アメリカジョッキークラブカップ  1着
1983年 アメリカジョッキークラブカップ  1着
1983年 天皇賞 1着
 現役時代は薄ら覚えしかありません。後に三冠を制することになるミスターシービーが最初のタイトルを手にした直後に念願の盾制覇を果したその場面は馬券を手にした父と一緒に何が何だかわからないままテレビを通して見た記憶がありますが、晩熟の強豪について自分の切り口を披露するよりは、他で見てもらった方が良さそうです。
 我々の世代ではやはりメジロライアンの父といった種牡馬としての実績の方が語りやすいでしょう。ノーザンテースト初年度産駒でもあるアンバーシャダイの直系としてまず出てくるのがメジロライアン。GT馬は意外にもこの一頭しかいない。種牡馬としてノーザンテースト直系サイアーラインが残る可能性があるのはもはやこのアンバーシャダイの系列のみといってもいいのだが…この馬の場合全妹の産駒にイブキマイカグラサクラバクシンオーがおり一族の血としては根強く残っているのですが、やはり直系メジロブライトの早逝が悔やまれるところです。しかし2006年も産駒が重賞勝ち(カンファーベスト・関屋記念)しているのは大したものです。アンバー産駒は長距離適性のイメージがあるけれど実は短中距離での活躍馬が多いってのは意外でした。 
 2006年にアロースタッドを訪れた際にはアンバーを放牧で見ることが出来ました。9月後半とはいえ既に冬毛がボーボーの状態で新陳代謝機能を失っているのかもしれません。ストレスの溜まる厩舎見学を避けるためにここでは珍しい放牧だったのかもしれませんが、嬉しいプレゼントでした。と同時に30歳も間近となっているアンバーの余生はそれほど長いものではないことも実感させられてしまった気がします。
 ライバル達も既に旅立ってしまい、時の流れには逆らうことは出来ませんが、出来ることなら2007年もまたアンバーに会いたいと思います。競走馬時代をろくに知らないにも関わらず、日本競馬の歴史とBlood Sportsという血のドラマに魅せられた者にとっては思い入れを深くしてもいい一頭だと思います。(2006/10/31)
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 恐れていたことが本当になってしまいました…
アンバーシャダイ号は、2007年1月29日午前放牧中に右前脚を骨折…これにより安楽死処分が取られました…30歳の大往生。日本競馬界の至宝だったアンバーともう会うことは出来なくなりました…でも競馬を通じて一杯夢をくれたアンバーにはありがとうと伝えたい…
現況:2007年1月29日死亡・30歳没(旧31歳)

2007/1/29

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