Agnes Tachyon

アグネスタキオン
栗毛 牡 1998年4月13日生
父 サンデーサイレンス 母 アグネスフローラ 母父 ロイヤルスキー
競走成績 4戦4勝
2001年 皐月賞 (GT) 1着
2001年 弥生賞 (GU) 1着
2000年 ラジオたんぱ杯3歳S (GV) 1着
 兄アグネスフライトはダービー馬であり、この馬自身も無傷で皐月賞を制覇し兄弟クラシック制覇を果たした。無敗の競走成績以上にその強さにはインパクトがあった。2000mの経験しかないがあのまま走っていたら伝説になっていたのだろうか…距離の壁やこの一族特有の早熟性もあったかも知れないがダービーは間違いなかったと思っているし、秋にはマンハッタンカフェを捻じ伏せディープインパクト以前に無敗の三冠馬が誕生していたはずと想像を膨らましたい。
 
初めて見た2003年はヤンチャな顔を覗かせていたが年を重ねるたびすっかり落ち着きが出て来た。それでも社台ファームの馬の中ではサービス精神旺盛な一頭。(2006/10/10)
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 既にロジックというGT馬を出し、2007年もアドマイヤオーラという大物感溢れる産駒がいる。(2007/2/21)
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 2010年、香港が生んだスーパースター・ブルース・リーが生誕70年を迎えた。彼は実質7年程度と僅かな活動期間の俳優生活しかなく、本来センセーショナルな登場となるべき最大のヒット作「燃えよドラゴン」が彼の死後に公開されたことで、その死は神秘性とともに永遠に封印された全盛時のまま変わることなき雄姿をファンの胸に伝説として刻んだ。
 アグネスタキオンもまた前述の競走馬時代と
順調であればウオッカをも凌ぐ名実とも最強牝馬になっていたはずのダイワスカーレットや自身が掴み取れなかったダービーの夢を叶えたディープスカイなどを輩出し半世紀振りの内国産リーディングサイアーにまで上り詰めた種牡馬時代とともにそんなことを感じさせる。
 
まだまだこれからという11歳の若さでの夭折はあまりにも惜しいが、名前の如くあっという間に訪れた唐突すぎる終焉はリー同様の神秘性ともう永遠に見ることがない無限の可能性を競馬ファンに抱かせたまま、アグネスタキオン伝説として語り継がれていくに違いない。奇しくもリーの活動期間と同じ7年間の種牡馬生活で血統登録された競走馬は2010/9現在でなんと1012頭を数えた。
現況:2009年6月22日・11歳没

2010/9/5

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