Bamboo Begin

バンブービギン
鹿毛 牡 1986年4月19日生
父 バンブーアトラス 母 フオローバンブー 母父 ノーザンテースト 
競走成績 12戦5勝
1989年 菊花賞 (GT) 1着
1989年 京都新聞杯 (GU) 1着
 平成初の菊花賞馬は関西の上がり馬バンブービギンである。彼の父バンブーアトラスはダービーを人気薄で勝利し神戸新聞杯のターフで故障し現役を去ったがその仔であるビギンは逆に神戸新聞杯が出世レースになるのだから皮肉なものである。とはいえバンブー牧場はアトラスの仔で菊花賞のタイトルが欲しかったのであるから最良の形であったのかも知れない。
 この馬に乗った南井克己は初のクラシック制覇だった。南井がこの馬に対する思い入れの深さは翌年のGT戦線で当時の名コンビを組んでいたオグリキャップの陣営に対しぶつかる可能性が少ないとは言え春先の時点で自らバンブービギンを優先すると自ら騎乗降板を申し入れしたというから半端なものではなかっただろう。しかし南井のそんな思いとは裏腹にバンブービギンもまた骨折、さらには復帰を目指した調教中に屈腱炎を発症しターフに戻ってくることはなかった…。
 ビギンも内国産不遇の馬産地事情に勝てず毎年数頭程度の種付けしか回ってこないまま2006年には種牡馬を引退した。JRAは21世紀に入ってから父内国産のレースを縮小し2007年シーズンからは内国産重賞が姿を消すことが決定している。フジキセキダンスインザダークサクラバクシンオーなどの活躍で内国産保護の目的での存在意義がなくなったというが本当にそうだろうか…強くて速い馬を求める競馬の宿命と割り切るにはいささか寂しい思いがするのは管理人だけなのであろうか…。
況(2010/9現在):BTC助成対象功労馬(浦河・バンブー牧場)

2006/10/25

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