Concert Boy

コンサートボーイ
鹿毛 牡 1992年4月29日生
父 カコイーシーズ 母 コンサートダイナ 母父 ハンターコム
競走成績 39戦11勝
1997年 帝王賞 (GT) 1着
1996年 報知グランプリカップ (南関東重賞) 1着
1996年年 金盃 (南関東G3) 1着
1996年 マイルグランプリ (南関東G1) 1着
1997年 マイルグランプリ (南関東G1) 1着
1998年 東京記念 (南関東G2) 1着
 競走馬時代に関しては思い入れだけはたっぷりの拙文をブログの方でお読み下さい。ここでは北海道で待望の再会を果たしたときの思い出を。
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 2007年の北海道旅行は馬インフルエンザの影響によりかなり不確定要素が強い旅となった。相棒と事前に話をしたのはスタッド見学が難しい以上個人牧場中心の見学、そしてふるさと案内所が営業していないからこそ回れるところがあるはずというものだった。そして毎回この馬は外したくないというドラフトのような行為を事前にするのだがこの年、私がドラ1で希望したのが木田トレセンにいると判明したコンサートボーイの見学であり、それは旅程の最終日に組み込まることになった。
 当日は初日の台風程ではないものの雨混じりの天候。この影響でいくつかの予定がキャンセルになった。これが幸いすることになろうとはこの時点では知る由もなかった。新冠にある幾つかの牧場を経由して木田トレセンがあるとされる門別地区に入ったが、場所がいまいちわからないというトラブルに見舞われた。ようやく見つけ出した木田トレセン。しかしスタッフに問い合わせると何とコンサートボーイは最近までいたのだが退厩したとのこと…ここまで来て再会は叶わぬのかと思ったが、普段の分刻みとは違いこの日だけはキャンセルの影響で時間はある。と言っても帰りのフライトまでは6時間程。生まれ故郷に戻ったらしいの情報を得て相棒と共に必死の探索が始まった。相棒は電話帳を、私はモバイルPCでネット検索した結果、生産者である船越三弘牧場がそれ程遠くない場所にあることをつき止めた。電話を入れてみるとコンサートボーイは確かに戻ってきており、見学のOKも貰うことが出来た。しかしながらここからがまた一苦労する。下調べをしていなかったためにカーナビと電話帳から得た住所だけが頼りなのだが、これが何度やってもあの西山牧場の中に突っ込んでしまうという結果に…我々は許可を得ぬまま西山牧場構内を彷徨う…そんなこんなで30分以上彷徨っただろうか…何とかかんとか道は開け我々は船越牧場へと辿り着いたのであった。
 牧場に到着すると船越さんがどこにも書いていなかった情報を突き止めた我々を少々不思議そうな表情で迎えてくれ、ボーイのいる厩舎へ案内してくれた。苦労してついにコンサートボーイとの再会が叶ったあの瞬間。何度か訪れた北海道でも一番嬉しい瞬間だった。当時の思い出が私の口から止まらず湧き出して、失礼ながらも生産者である船越さんへ浴びせかけると、船越さんも我々がコンサートボーイに本気で会いたかったことを理解してくれたのか、船越さん自身のボーイにまつわる当時の話やら私の知らない北海道競馬でデビューした当時の話をしてくれました。話は止むことを知らず、何とそのまま船越さんのご自宅までお邪魔してしまうことになるのである。船越さんご一家も快く迎えてくれ、お茶を頂きながらコンサートボーイの当時のビデオや写真までも見せて頂いた。1時間程の時間だったろうか?関西出身の相棒にとってどれ程のものだったかまではわからないが私にとっては大井に通い詰め何度も何度もその雄姿を見てきた南関東のヒーロー漬けになったその1時間が3年経った今もなお忘れることが出来ない。
 再会を約束して船越牧場を後にしたのだが、その直後に管理人は体調を崩し、未だ再会は叶っていない。叶うものならばもう一度でいいので体調を整えてコンサートボーイと船越牧場を訪ねてみたい。
現況(2010/9現在):種牡馬(沙流・船越三弘牧場)

2010/9/5

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