Fresh Voice

フレッシュボイス
鹿毛 牡 1983年5月9日生
父 フィリップオブスペイン 母 シャトーハード 母父 ダイハード
競走成績 26戦7勝
1986年 シンザン記念 (GV) 1着
1986年 毎日杯 (GV) 1着
1987年 日経新春杯 (GU) 1着
1987年 安田記念 (GT) 1着
1988年 産経大阪杯 (GU) 1着
 管理人が大好きな追込み馬。その中でもかなり珍しいタイプ。追込み馬はその切れ味を殺されてしまう重馬場を嫌う。勿論後方追走のため泥を被ったりするのも原因の一つであろう。しかしフレッシュボイスはその悪条件で唯一のGT勝ちを決めた。それも相手は時の中距離王者・ニッポーテイオーである。柴田政人騎手がわざと出遅れることで、揉まれ包まれることを避け最後は正に重戦車の末脚を爆発させた安田記念!皐月賞や宝塚記念など届かずの2着をGTで二度記録しているのもこの馬がThat’s 追込馬であったことの証明であり宿命であったのだろう。限界を超えた次元の違う末脚を見せる追込馬に惚れ込むレースファンである管理人はこういう馬が世代に一頭は出て来て欲しい。とは言えあまり多くても困る…こういう馬は一頭次元が違うレースをするのが魅力なのだから。 
 「ボイス〜」の声に近づいてくる一頭の馬。日高シルバーホースファームで暮らすフレッシュボイスの近影である。血統的に種牡馬としては恵まれず、一時期は行き先も不明になっていたフレッシュボイスだが、自然に恵まれた広い大地で幸せそうだ。何より雪が積もった日経新春杯で追い込み勝ちを決めた彼のことだ、真冬の北海道では自分の年を忘れて走り回っているに違いないと勝手な想像が膨らむ。(2006/10/26)
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 とっくに長い冬を過ぎて雪はやむどころか北海道に一面の緑を取り戻していた2007年6月、安息の地を得たはずのボイスは老衰のため静かにこの世を去っていった。24歳だった。豪脚は澄み渡る空に一瞬だけ激しい光を放つ星となった…
現況:2007年6月12日・24歳没

2010/9/12

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