Matikanefukukitaru

マチカネフクキタル
栗毛 牡 1994年5月22日生
父 クリスタルグリッターズ 母 アテナトウショウ 母父 トウショウボーイ
競走成績 22戦6勝
1997年 菊花賞 (GT) 1着
1997年 神戸新聞杯 (GU) 1着
1997年 京都新聞杯 (GU) 1着
 近年の菊花賞は切れ味勝負になることが多いが、それでも内にスタミナを秘めた馬でないと通用はしないのが定説である。その定説にも例外があるのが競馬の面白さ。97年の菊花賞馬マチカネフクキタルは血統的には例外に含まれる一頭であろう。
 フクキタルの競走馬としてのピークは4歳秋に凝縮されていた。トライアルを強烈な差し足で2連勝。特に神戸新聞杯でサイレンススズカを捕らえた脚は切れ過ぎの印象を与えた。京都新聞杯の1番人気という高評価はトライアルならばこちらという冷静なファンの目があったもので本番ではやはりクリスタルグリッターズ+トウショウボーイでは3番人気も仕方がないところ。しかしここでもフクキタルは鬼脚を見せた。冷静に振り返ると2着以下の馬はステイヤー色があまりに濃すぎたのかも知れない。何にせよフクキタルに福が来たの見出しが翌日の新聞に踊った。有名すぎる話だがこの年マチカネ軍団と称される細川氏の持ち馬は一般公募で名前を募集し「笑う門には福来る」からこの馬にこの名前が付けられた。相方と言ってもよいマチカネワラウカドも重賞3勝とまさに細川氏にとって「笑う門には福来る」であった。
 競走馬のピークが短すぎたせいか繁殖では数えるほどしか馬が集まっておらず期待をかけることは難しい状況だ。(2006/10/10)
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 2010年4月に種牡馬登録を抹消した。同オーナーであったマチカネタンホイザと共に山梨県の小須田牧場が新天地となる。
現況(2010/9現在):功労馬(山梨・小須田牧場)

2010/9/5

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