Vodka

ウオッカ
鹿毛 牡 2004年4月4日生
タニノギムレット 母 タニノシスター 母父 Rousillon
競走成績 7戦5勝 (現役・2007年5月27日現在)
2006年 阪神ジュベナイルフィリーズ (GT) 1着
2007年 チューリップ賞 (GV) 1着
2007年 日本ダービー (Jpn-T) 1着
2008年 安田記念 (GT) 1着
2008年 天皇賞秋 (GT) 1着
2009年 ヴィクトリアマイル (GT) 1着
2009年 安田記念 (GT) 1着
2009年 ジャパンカップ (GT) 1着
 2006年の阪神JFを制し、年明け2戦を完勝し桜花賞の最有力候補に駆け上がった。しかしエルフィンSは一走余計な印象。この時期有力牝馬が京都で走る意味もさしてなかっただけに桜花賞は超えても…(2007/3/7)
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 と思っていたら何と2004年生産馬の頂点に…64年振りの牝馬ダービー制覇を手土産にいざ欧州へ!(2007/6/6)
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 2007秋こそ低迷したが2008年以降の活躍はご存知の通り。府中の古馬GT完全制覇を果たし七冠牝馬として2年連続年度代表馬に輝いた。
 しかし史上最強馬は勿論であるが史上最強牝馬の称号を与えるのはどうかと管理人は思う。というのは府中専用馬にしか過ぎなかったと思える実績への疑問と、何よりも走ることが性といえる競走馬の実績という点ではともかく能力としては同期で最大のライバルであったダイワスカーレットの方が上、それも1〜2枚上にいたのではないかと思っているからだ。その根拠として両馬の対戦成績は2勝2敗と全くの五分である。が、3歳時桜花賞と秋華賞という本番での直接対決に限るとスカーレットの2戦2“完”勝であることが一つ。そして古馬唯一の対決は2cm差のレコード決着でウオッカの勝利。この時順調さを欠いていたスカーレットを相手にレコード決着とはいえこの差しか付けられなかったことが一つ。最後の一つがレースの勝ちっぷりにある。異論を挟まれる方もいよう。確かにウオッカの08年安田記念と09年ヴィクトリアマイルで2着以下を切り捨てた内容は凄まじい。見事な勝ちっぷりであった。しかしそれ以上に評価されるべきレースがスカーレットにはある。それが08年有馬記念だ。このレースのスカーレットは澱みのない流れでの逃げを打ちレースを作った。そして3角で人気馬の殆どがスカーレットに鈴を付けにいくのであるが、最後はコンマ3秒差で優勝した。直前にウオッカが出走し3着となったジャパンカップと共通の出走馬はスクリーンヒーロー1→5着、マツリダゴッホ4→12着、メイショウサムソン6→8着、アサクサキングス8→最下位、アドマイヤモナーク12→2着。上位人気となりスカーレットに勝負を挑んだ4頭のGT馬は全て討ち死…最低人気の気楽さで一頭異次元(?)のレースをして殿から飛んできたアドマイヤモナークが2着というのがこのレースのレベルの証明である。2着に異次元の競馬をした馬が来るレースはスーパーホースクラスがいなければ見られない。この有馬記念が管理人が掲げるスカーレット最強説の最大の根拠である。花がウオッカなら実はスカーレットだったと確信している。
 とスカーレットを称えるコラムになってしまったがウオッカも近年稀に見る強い牝馬であったということは間違いない。ドバイ遠征を最後に引退、アイルランドの地で繁殖入りしそのまま数年は現地滞在となる模様だ。初年度は2回不受胎になってしまったようだが、3回目で欧州最強馬と名高いSea The Starsの子供を宿したという。順調にいけば来年、この世に姿を現しマル外として入ってくる馬がどんな活躍を見せるのだろうか?
現況(2010/9現在):繁殖牝馬(愛国・ギルタウンスタッド)

2010/9/15

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